たわ言…音楽のために

 コンサートの準備のために、練習してると、心からもっと「うまくなりたい!」と思う。まだまだテクニックも足りてない、まだまだ、音色の変化も、音楽の豊かさを表現するためのテクニックも足りてない、そう思う。

でも、思うのは、テクニックを身に着けて、「うまくなる」ことが1番の目的ではない。

作曲家の見た景色を再現できるために、もっとうまくなりたい。そういう点では、演奏者は「いたこ」的存在なのかもしれない。そして、表現するときに、自分の自我とか我欲はいらないのだろう。音楽を、音を味わい尽くすことが大切だと思う。

新しい景色を見たい。

新しい景色を、自分も、そして聴いてくださる方々のためにも、発見したい。

人間は(私は)、楽な方に流れようとする傾向があるけれど、ストレスで、練習したくなくなる時もあるけれど、自分にとっての「ごほうび」って、本来的には、何か物質(服とか物とか金とか)を手に入れることではないことに気付く瞬間がある(生きるために必要最低限をのぞき)。

「ごほうび」って、もっと精神的で、霊的なものだと思った。

魂が喜ぶようなことだと思った。

ある恩師が言っていたこと、「音楽は神さまの大好物」。最近、またこの言葉を思い出させてもらった。

私もこの言葉に共感する。

私も神さまの大好物のために、いっしょうけんめい努力したい。神さまと一緒に、音楽を、音を味わい尽くしたい。私も神さまと一緒に美味しいものにあずかります(笑)

そういうとき、私、本当に音楽が好きなんだな、と今更ながらに思う。

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